【パーセント】現場で使う!パティシエのよく使う計算事例3選【レシピ】

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今回のテーマは

現場で使う!パティシエのよく使う計算事例3選

よくこんな話を聞きますよね。

【学校で勉強することは、大人になると使わない】

この話に異議を唱えます!パティシエは「めちゃくちゃ計算します!」

新人〜シェフパティシエになってからも、数字関係は特によく使います。そんな中でも今回はオーソドックスな【よく使う計算事例】を実例付きで紹介します。

【生クリームの乳脂肪分調整】や【チョコレートのカカオ分調整】といったちょっとむずかしいものは今回は省きます。まずは簡単かつ使う機会が多いものとして

  1. シンプル!仕込み回数に合わせた倍数
  2. 4号10台分は5号何台分?
  3. ゼラチンやシャンティーの砂糖の割合は?

計算自体は難しくありませんが、現場で出来ないと困ります。ぜひ小〜中学校の頃を思い出しながら、記事を読んでみてください。

シンプル!仕込み回数に合わせた倍数

まずは一番使うと思われるこちら。

大男
大男

「**さん、今日はまずプリン5倍量で焼いてください」

こんな感じで、「その日によって仕込みの量」が違うことがめちゃくちゃ多いです。

飲食業なので、平日と週末・季節によって稼働が大きく違います。それはケーキ屋さんでも、レストランでも同じです。ですから「プリンは絶対に1回戦で40個」というルールは、メイン商品だけです。ほかは仕込む日によって違います。【今日は**倍で仕込んで】というワードは毎日出ます。

これは簡単で【単純にレシピの材料をそれぞれ*倍にする】というだけです。掛け算ですね。

例えばシャンティーの場合。通常のシャンティー1Lのレシピが

生クリーム 1L
グラニュー糖 80g

だとします。

(ちなみにこの比率は、現代のパティスリー的には甘めです。参考例なので、昔ながらの加糖率にしました😎余り意味はないです。)

1日あたり平日は1倍、土日は3倍必要だとすると、3倍なら

生クリーム 1L×3=3L
グラニュー糖 80g×3=240g

となります。

逆に【半量だけ仕込んで】なんて場合もあるので、その場合はそれぞれ÷2もしくは×0.5計算すればいいだけになります。

例のようなシャンティーなら2つだけなので簡単でいいですが、数種類のクリームブレンドかつフレーバー&離水防止の増粘剤入りの場合、ちょっと複雑です。ブレンドシャンティー1Lのレシピが

43%生クリーム 700g
35%コンパウンドクリーム 300g
グラニュー糖 80g
バニラジュペ 2g
増粘剤 3g

こんな場合はどうでしょう、ちょっと暗算だと大変そうですよね?

ですから自信がない場合や、仕事始めたての慣れていない時期は、しっかり計算したものを紙に書いてから計量するのをおすすめします。まずはスピードよりも確実性です。

慣れてきたら暗算でパパッとやるか、よく使う比率は事前にレシピに記入しておきましょう。

4号10台分は5号何台分?

ちょっと応用編です。

例えばジェノワーズ生地の分割で、レシピ量が

4号1台180g・5号1台280gの場合
4号10台のレシピでは5号は何台取れるか?

この場合、単純に掛け算と割り算で出来ます。

4号180g×10台=1800g
1800g÷5号280g=約6.4台分

つまり5号が6台半取れる計算になります。

これだけ見れば簡単ですが、もうちょっと現場では複雑で

【今日はちょっと5号少なめなので、いつもより5号多めに仕込む】というときに、

  • 4号10台・5号10台分のレシピ量で仕込み
  • でも4号は最低5台以上欲しい
  • 5号を何台にすれば一番効率がいいか

という計算。ちょっと複雑ですがこれもよくあるパターンです。すぐに答えることが出来ますか?

あくまで一例ですが

このレシピの総量は[4号×10台=1800g]+[5号×10台=2800g]=4600g
4号×5台=900g 4600g−900g=3700g 3700g÷280g=13台+60g
となるので、

  • 4号5台 5号13台か
  • 4号8台 5号11台か
  • 全部ちょっとずつ少なくして4号7台 5号12台か
    ([180g×7台=1260g]+[280g×12台=3360g]=4620gで20g足らない。1台1g減らすと集まる計算)

こんな感じの計算と、どのパターンにするかの判断をします。

この計算が遅いと【いや、もう一回戦仕込んだほうが早いじゃん…】なんてことになったりします🤣

材料があればそれでもいいですが、材料ピッタリや仕込み数をぴったりにしなければいけない時はしっかり計算しないといけません。そしてそんなタイミングはよ〜くあるんです!本当に。

これに関しては、上記のように事前にレシピ記入出来ないんですよね。ですから「え…どうしよう」とならないようにしましょう。

ゼラチンやシャンティーの砂糖の割合は?

最後はパーセント計算です。これも本当によくあるパターンです。

例えばシャンティーのレシピ例を使います。

生クリーム 1L
グラニュー糖 80g

計算しやすいように1L=1000gとします。

生クリーム1000gに対してグラニュー糖80gですから、このシャンティーのグラニュー糖の割合は8%です。

生クリーム2600gでシャンティーを作る場合は、同じ糖度にする為に

2600g×0.08(8%なので8/100)=208g

208gのグラニュー糖を入れればOKということになります。

これもそこまで難しくないですが、例えば

1Lのシャンティを作るときに、間違えてグラニュー糖を127g入れてしまった。このシャンティを捨てるのはもったいないので、使えるシャンティにする為に生クリームを足す量は何グラムか?

なんかテストっぽいですが、これも本当によくある例です。ベーキングパウダー入れすぎたとか、数字見間違えて入れ過ぎちゃったとかですね。

この場合は逆算する必要があります。

不明の生クリーム量×0.08=127g が適正量なので、
127g÷0.08=1587.5g
1587.5g−1000g=587.5g

つまり587.5gの生クリームを足すと適正糖度のシャンティーができる。というわけです。

パーセントはよく使います。シャンティーの糖度やムースのゼラチン添加量を、季節や使うシーンによって調整する為に使います。

ムースは夏の暑い時期はゼラチン2%で、冬の寒い時期は1.8%
甘さを抑える為にシャンティー糖度を、8%から7%に変更


特にゼラチン量のパーセントは把握しておくとイメージが湧きやすいです。どんな口溶けムースになるか・耐性がどれくらいかの目安になるので、意識するようにしましょう。

まとめ

いかがでしょうか。

今回は現場で使う!パティシエのよく使う計算事例3選として

  1. シンプル!仕込み回数に合わせた倍数
  2. 4号10台分は5号何台分?
  3. ゼラチンやシャンティーの砂糖の割合は?

上記の解説を行いました。

計算自体は、シンプルな四則演算しか使わないので、子供でも計算出来る内容です。ただ知らないと現場ですぐ答えたり、計算することが出来ないんですよね。。。

そしてパティシエは毎日必ず何かしらの計算を行います、暗算が多いです。

もし数学(というより算数レベル)が苦手だけどパティシエになりたいという人は、しっかりおさらいしておきましょう!少なくとも暗算は出来なくても、電卓アプリを使って「計算」が出来るようにしておかないと、正直仕事になりません…

勿論、このレベルの計算自体はシェフになっても行います。こちらに関しては後日記事を作成します。

この記事が未来のシェフパティシエや、スイーツを愛する全ての人のためになりますように♪

 

それでは!

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