どうも!
某企業で、現役シェフパティシエとして働く【スイーツだいすき大男】です。
こちらのサイトは
- これからパティシエになりたい人
- パティシエなりたての新人さん
- スイーツに興味があるみなさん
そんな方々に少しでも役に立つ
有益な情報を伝えていけたらと考えています😆
今回のテーマは
パティシエになるには?専門学校に行く本当の理由
以前、パティシエになるため、どういった進路があるかの一番の王道ルートは【進学→就職】と書きました。
資格が取れるのと、実際に体験することが出来るのでやはり王道は専門学校と説明しましたが、
【パティシエになるのに資格は必要ない】とも書きました。
では、専門学校に何故行く必要があるのか。そして、実際に専門学校に行く理由は何か。
もちろんメリット・デメリットがありますが、今回は、現役のシェフパティシエ目線で
- 就職先斡旋(ただし裏があり?)
- 体系的に「製菓」に携わる
- 理論・知識の勉強
- 資格はあって損になるものではない
上記に沿って説明していきます。
これから【専門学校進学】や【将来パティシエ】を目指している方の参考になればと思います😄
就職先斡旋(ただし裏があり?)
やはり、専門学校のメリットの一つが【就職率が高いこと】です。
私自身、調理の専門学校で【製菓・製パンコース】を選択し卒業。その後にケーキ屋に就職しました。
しっかりと自分の希望職種に就職ができたのと(ちなみに私は自分で探しましたが…)入学前に思っていた「就職は確実にしたいな」という希望は叶えることができました。
製菓学校や専門学校には【求人募集】がきます。多少なりとも菓子製造に触れ・興味を持っている人たちへの求人なので、採用率・マッチング率も高いですよね。
なんのコネもない高校生や社会人や、全くの未経験を採用するケーキ屋や飲食店は少ないでしょう。
ですから、就職先を探しやすい・困りにくいというメリットがあります。
専門学校最大のメリットといってもいいでしょう。
ただし注意点があります。それは
【みんな同じように希望の職種に就職】しているわけではありません。勿論人気の企業やケーキ屋には定員がありますので、第一志望の就職先には入れないこともあるでしょう。それでも専門学校で【卒業生の就職率約99%!】なんて言われますが、
これには裏があります。実は
就職率=全てがイメージする職種への就職率とは言えません。
例えば【製菓学校・調理学校を卒業し、大手ファミレスチェーンに就職】または【大手服飾メーカーにアルバイト入社】
これはありでしょうか?ちなみに上記は、当時自分の専門学校時代の同級生や、卒業後に振り返ってみた学校が発表している就職先一覧を確認した事実です。
良し悪しいえば個人的には問題ないと思います。専門学校に行ったからこそ、選択できた進路・就職先に納得して進めたのならば、その人にとってはとても良いことです。
実際、大手は資本の多さ・規模の大きさ故の安心感が当時はありました。
また、実際専門学校に行き、触れてみることによって「ん〜やっぱなんか違ったかも」となる人も少なくないです。判断材料になる経験ができ、しっかりと自分の進路を決めることができたのはとても良いことだと思います。
ただしその選択をする前の【私はこれからケーキ屋さんのパティシエになるんだ】という希望を持っている子に対して「うちの就職率は90%以上ですよ!(就職先は別)」って、完全に○○○○ですよね。
また、専門学校の卒業生が全員パティシエや料理人を続けるかといえばそうではありません。仮に1つの専門学校に100人入学するとします。1年で卒業すると毎年100人の卒業生が生まれます。
専門学校、有名所だけでも都内だけでも10校ほど。毎年1000〜2000人卒業生がいます。
都内だけの推定数です。
結構適当な推定なので、実際は、もっと多いと思いますが現実を見てみると
そうです、そんなに世の中にパティシエはいません。
それくらい挫折や諦めている人が多いということになります。
つまり慢性的に人手不足の業界とも言えます。
人手不足だけど、多少なりとも好きだったり触れたことのある人がつねにほしい。だからこそ専門学校に求人が集まりやすいのかもしれません。
ちなみに、現場で役に立つスキルは
専門学校ではほとんど身につきません。
あくまでも【資格付きの就職斡旋所なんだな〜】くらいに捉えてください。
こちらに関しては少し長くなるので、後日記事作成します。
体系的に「製菓」に携わる
結構多かったりします。「私、いままでお菓子作りに触った事が無い」っていう人。
やはり「製菓」は料理に比べて参入ハードルが高いイメージがあります。
「ちゃんと計量しなきゃいけないんでしょ〜」
「なんかよくわからないけれど、難しそう」
こういったお菓子へのイメージのせいで、全くやっていない人が入学することも少なくはないです。
そんな人には「実際に触れる機会」を与えてもらえる環境は良いと思います。ただしあくまで「体験」レベルですが。。。
ちなみに、この「体験自体」を目的にする人もいます。
昔風に言うと「花嫁修行」として使う方も少なからずました。
理論・知識の勉強
製菓理論や経済学。大学や短大進学をすれば様々な勉強を行っていけますが、専門学校は「特化した職業の知識」を学ぶ機会が与えられます。本来はめちゃくちゃ有利なのですが、
ちなみにほとんど忘れます。実体験です。
安心してください、大人になったら嫌でも必要な勉強は自分で勝手に行いますのでご安心を。。。
そもそも知識は中々定着しません。使い始めて(アウトプット)して、初めて自分のものになります。
1年間で資格が取れるレベルまで詰め込んでいくので、量や範囲が広いこともあり、スピーディーにあっという間に終わってしまいます。
役職者になったときに改めて「ああ、ちゃんと勉強しておけばよかった…」となるので、これから学校に行く皆さんはしっかり勉強してくださいね!
資格はあって損になるものではない
専門学校といえばそうです、資格ですよね。
卒業すれば資格を自動でもらえるパターンの専門学校が多いのではないかと思います。
そして、飲食業をやる上で【製菓衛生師】や【調理師】【管理栄養士】等、ためになる・必要になる資格を自動で撮れるところはメリットですね。
私は総合的に考えて「調理師免許」を取りました。
理由を簡単に書くと、
- やはり潰しが効く
- 単純に料理も好き
- 【製菓専用の資格】で必要だったり持っていると自分のブランド力アップにつながるものが無い
と判断したからです。
なにより調理師免許は【国家資格】しっかりと自分の職業というか、資格を説明出来るので、とても役に立っています。
また、学校以外で調理師免許を取るのは難しいです。実技や学科含めて、専門学校よりもハードルは高いです。
その点学校ならば、赤点なら受かるまで再試。ここが大きいです。
なんせ、学校ならば受かるまでやらされ続けます。
サボり癖や、投げ癖がある人には良いかもしれません。
【将来の独立のとき】に役に立ちますし、【権威性のあるもの】ですので、持っていて損はありません。一度取ってしまえば、一生使えるのもメリットなので、専門学校に行って資格を取得するのは今後のパティシエ人生に大きく有利です。
ぜひおすすめします。
まとめ
いかがでしょうか?
今回はパティシエになるには?専門学校に行く本当の理由として、説明を行ってきました。
総論、私は専門学校進学・もしくは大学進学をおすすめします。
なにより、同じ志の仲間が集まるので、一緒にいても楽しいですし、お互いの情報交換もできます。他の会社の同期みたいな感じで、相談事もしやすいですし、一緒に頑張っていこうという気持ちにもなります。
お金はかかりますが、まずは第一歩として専門学校に進学はオススメですので、ぜひ地元の学校の学祭や学校案内を見て、希望校を探してみてはいかがでしょうか。
この記事が未来のシェフパティシエや、スイーツを愛する全ての人のためになりますように♪
それでは!
コメント