どうも!
某企業で、現役シェフパティシエとして働く【スイーツだいすき大男】です。
こちらのサイトは
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そんな方々に少しでも役に立つ
有益な情報を伝えていけたらと考えています😆
今回のテーマは
パティシエってブラック?現場での体験談と修行とは
先日こんなニュースがツイッター上やトレンドで話題になりました。
いま働き方改革が言われている世の中で、エスコヤマのような超有名店でもこのように注目されてしまう。という時勢を感じるニュースですが、これからパティシエになるみなさんはどう思ったでしょうか?
今回は
- パティシエってブラック労働なの?
- 実際の現場での体感(修行とは)
- 某企業での労働時間
- 時流に乗っていかなくてはいけない
上記に沿って解説していきます。
パティシエってブラック労働なの?
結論、こちらに関しては
【会社によります】としか言えません。
勿論世の中にブラック企業と言われる会社は存在します。これはパティシエだけの話ではなくどんな業界にもあります。
学校の先生が【部活の時間は給料がほとんど出ない、ボランティアだ】なんて話も最近話題になっています。
私自身、部活はやっていたので、当時を今思いだすと【先生、マジ感謝…】と思いました😭
ブラック労働の定義ですが、私が思うに
【働いた時間(コスト)に対しての、見返り(リターン)が釣り合っていない】
と考えます。
どういうことか、私の修行時代の気持ちや実際の給与で説明します。
実際の現場での体感(修行とは)
例えば私の修行時代の店は
6:30~21:00 拘束
給料額面約13万(所得税・雇用保険・昼食の弁当代のみ天引き)
こんな感じでした。社員のつもりでしたが、社会保険関係・住民税関係一切支払いがなかったので、おそらく契約上はアルバイト扱いだったのかな…?と思っています。
その代わり、仕事はたくさんやらせてもらい、入社してからの作れるお菓子の数は、学校時代の他社に行った同期達の誰よりも習得・経験スピードは早かったです。
先に書いたブラック労働の定義ですが、職人業であるパティシエでは【時間・給料・スキルや経験】と3つの要素がありますが、【スキルや経験】という目に見えないものがリターンにあるのでわかりにくい・見えにくいところになります。
- 安定した給料・労働時間の代わりにスキルが上がらない
- 給料が低い・労働時間が長い代わりに、スキルの身につくスピードが早い
どちらがコスパがいいかは人ぞれぞれです。10年経験があってもポンコツのパティシエは世の中にたくさんいます。(本当にたくさんいます)何も考えずにただ漠然と仕事をしている人に多いです。
何も考えていないのに、文句を言うのは、子供なら許されますが、大人は自己責任ですよね。
私は短期間で多くの技術を取得したかったので、給料が安い街場のケーキ屋に就職しました。自分で納得して選んだ道です。
ですから一概に・特に未経験者や外野から「やりがい搾取」と言われるのも、なにか違うのではないかと思います。
勿論、下の子達には【なるべく高い給料で、なるべく早い技術の習得を】が私の教育モットーですが、企業勤めである以上、労働時間は最初に管理する項目にはなります。ですから、スキルの習得スピードは専門店に比べれば遅いのは当たり前です。
やりがい搾取は2パターンあります。
- 業界の悪習(昔からこうだった〜というやつです)
- 思考停止した自称被害者の子供大人(考えずになんとなく〜という人たちです)
悪習は変えていかなくてはいけません。私も小さいながらも、自分の権限範囲内ではなるべくコストとリターンが見合うように努力しています。
ただ、「全部業界が悪いんだ!」と騒いでいるだけの行動しない人はただただ迷惑なだけです。口だけではなく行動しましょう。私は上記の通り、出来る範囲で行動しています。
と、ここまで書きましたが大前提【法律なんで守らなくてはいけないです】ニュースになった店は是正勧告を受けているので、【改善しなかった】事が悪いです。
ルールの中でいかに工夫するか。人間なので、しっかり頭使いましょう・というのが私の言いたい事です。
某企業での労働時間
ちなみに、今現在勤めている会社では
- 月の労働時間は1日8時間、残業1月あたり25時間以内
- 年間休日105日
- 希望休はなるべく取れるように(繁忙期以外)
- 時短勤務も可能
こんな感じなので、比較的労働時間に関してはクリアーです。その代わり適切にOEM商品を使ったり、副原料を使って業務効率化しています。
効率化するということは【やらない】という選択肢を持つということです。ですから
**の生地は作ったことがない
というパティシエがいることにはなります。
企業なので、利益体質でなくては存続出来ません。仕方なく切り捨てている箇所もあります。個人店に比べ、【スキルの習得スピードは遅いが、給与を高めに、労働時間を少なめにしている】ということになります。
【何かを手に入れるためには、何かを捨てなければいけない】
- 何の努力もせずに
- 自分の好きなことだけをやって
- 好きな日に休んで、短く働いて
- お金もほしい
これは仕事ではなくただのワガママです。
努力せずに、勉強せずに、チャレンジせずに結果だけ求めるのは間違っています。
世の中、案外帳尻がしっかり合うようになっていると思います。
時流に乗っていかなくてはいけない
とはいえ大前提、【働き方改革を進めていこう】が日本の現状です。世の中の流れなので、うまく適合していかなくてはいけません。では働き方改革の答えとは何なのか。
私個人の意見では、先にも書いた
【働いた時間(コスト)に対しての、見返り(リターン)が釣り合う働き方をする】
目に見えない・わかりにくい定義ですが自分の中で以下に納得して働けるかが重要かと思います。
そして、それぞれのパティシエの卵たちが「納得できる働き方を」選択できるように【ある程度の業務時間で、可能な限りのスキルアップできる環境づくり】を構築・提案していくのが私達シェフ世代の課題なのではないかと思います。
まとめ
いかがでしょうか。
今回はパティシエってブラック?現場での体験談と修行とはとして個人的な意見解説を行いました。
一人のシェフパティシエの意見として見ていただければ幸いです。
逆にこういったマイナスイメージがついているときこそ、しっかり努力している業界やお店・会社の評価は上がっていくチャンスです。【自分が大変だったからこそ、後輩達に少しでも良い道を残してあげる】まずは目の前の、手の届く範囲の改善を、少しずつでもやっていきたいと思います。
ん〜綺麗事🤣
でもブーブー文句言い続けるより綺麗事いってチャレンジしてる方がかっこいいですよね、きっと。
この記事が未来のシェフパティシエや、スイーツを愛する全ての人のためになりますように♪
それでは!
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