【割れ窓理論】シェフパティシエのマネジメント学 環境犯罪学の応用【ダスターは畳むべき?】

パティシエとビジネス

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今回のテーマは

シェフパティシエのマネジメント学 環境犯罪学の応用【割れ窓理論】

割れ窓理論をしっかりと理解していれば

  • 職場環境の整備
  • 人材マネジメント
  • 店舗クレンリネス

全てに応用が効きます。パティシエの職場にも重要な理論ですので、しっかりと理解して実践出来るようにしましょう。

  • 割れ窓理論とは
  • 人は風景・日常に見慣れる
  • 環境の整備=日頃の意識で変わる

上記の流れで解説を行います。

割れ窓理論とは

割れ窓理論(われまどりろん、英: Broken Windows Theory)とは、軽微な犯罪も徹底的に取り締まることで、凶悪犯罪を含めた犯罪を抑止できるとする環境犯罪学上の理論。

引用:割れ窓理論 – Wikipedia

割れ窓理論とは次のような説である。

治安が悪化するまでには次のような経過をたどる。

建物の窓が壊れているのを放置すると、それが「誰も当該地域に対し関心を払っていない」というサインとなり、犯罪を起こしやすい環境を作り出す。
ゴミのポイ捨てなどの軽犯罪が起きるようになる。
住民のモラルが低下して、地域の振興、安全確保に協力しなくなる。それがさらに環境を悪化させる。
凶悪犯罪を含めた犯罪が多発するようになる。
したがって、治安を回復させるには、

一見無害であったり、軽微な秩序違反行為でも取り締まる(ごみはきちんと分類して捨てるなど)。
警察職員による徒歩パトロールや交通違反の取り締まりを強化する。
地域社会は警察職員に協力し、秩序の維持に努力する。
などを行えばよい

引用:割れ窓理論 – Wikipedia

【治安が悪い】という原因を深く掘り下げた一つの答えがこの【割れ窓理論】ということになります。

簡単に表すと

窓が割れてる→放置される→誰も意識していない→誰も気にしないなら、ごみのポイ捨てしてもいいよね→それなら物を盗んでもいいよね→人を傷つけてもいいよね

と、悪化していく流れと仮定した結果、大元の理由は「割れた窓を放置している環境」が悪いという答えが出ます。

環境は人の行動で改善することが出来ます。ですから【窓を割れたまま放置しない】【ゴミが落ちていない街にする】など、環境から改善をして、街の改善を行った例ということになります。

わかりやすい例えが身近な標語にあります。

【部屋の乱れは心の乱れ】

逆説的ですが、つまりは部屋が片付いていれば(環境が整理されていれば)心は整うという意味になります。心ぐちゃぐちゃで疲れ切っているそんなあなたは、一度部屋の整理をしてリフレッシュしてみてください。

私も「あーもうやんなっちゃった」と思うときは無心に掃除や整理整頓を行い、気持ちをリフレッシュしています🤣

人は風景・日常に見慣れる

人は風景・日常に見慣れてしまいます。要は当たり前になった瞬間に気にならないということです。上記例の

割れた窓がある状態が当たり前】になって気にならなくなる

日常でも同じことはよくあるケースかと思います。

たとえば「開きにくいドア」

いつも開きにくいと感じていても、何度も開け締めしているうちに「開きにくいドアを開けることに慣れる」時がきます。すると、当たり前の日常となり、気にならなくなります。日常化してしまうと景色は風景になり、変化に気づかなくなります。

この【当たり前】は、良くも悪くも人間の性質です。

逆に「常にきれいな環境」が少しでも汚いと気になります。割れ窓理論で有名な企業は東京ディズニーランド。ディズニーランドのパーク内がなんだか汚かったら変に感じますよね?常にキレイ・かつ【キレイなイメージ】がある=普段と違う為に気になるのでしょう。

悪い例で「繁華街の早朝の町中」池袋や渋谷の早朝の町並みは汚いです。最近はかなり良くなりましたが、ゴミだらけで悪臭もありネズミが走っています(よく見かけます😎)いつもより空き缶のポイ捨てゴミが街に10個多かったとしても、気にならないでしょう。【汚い状態】が当たり前のため、気にならないのです。

もし自分のお店ならば、ディズニーのような【きれいな環境が当たり前】のほうが良いのは、考えるまでもありませんよね。

環境の整備=日頃の意識で変わる

流石に割れた窓を放置するお店は少ないでしょうが、あくまで割れ窓理論の「割れた窓」は例え話です。現場で考えてみましょう。

【整理整頓しましょう】

【正確な計量をしましょう】

【丁寧な仕事をしましょう】

上記全て当たり前ですが、

  • 作業台の上が散らかっている
  • ダスターが畳んでいない
  • 冷蔵庫内が整理整頓されていない

上記のような環境で果たしてしっかりと守ることが出来るでしょうか?

出来なくはないです。が、無意識でやるのは難しいかもしれません。

丁寧な仕事をするためには、環境の整備がとても大事です。【こっから先は適当で、こっから先はしっかり丁寧にやる】って結構難しいです。人はそこまで器用ではありません。

また【いつもゴミが落ちている床】【ゴミひとつ落ちていない床】

どちらのお店をきれいに保つのが簡単か・一目瞭然ですよね。

そのためには【お店をきれいに保つクセ・意識付け】をいかに普段からスタッフが意識出来ているか。

ゴミが落ちていない床に1つでもごみがあると気になって拾おうとします。逆に、いつも2〜3個ゴミが落ちている汚い床にゴミ数個増えても気にしません。いつもごみがあるから風景になってしまい気にならないものです。

ですから、常日頃から職場の「割れ窓」を探して、しっかり潰しておくことが重要です。

まとめ

いかがでしょうか。

今回はシェフパティシエのマネジメント学 環境犯罪学の応用【割れ窓理論】として

  • 割れ窓理論とは
  • 人は風景・日常に見慣れる
  • 環境の整備=日頃の意識で変わる

上記の解説をしました。

昔先輩によく言われました

【ダスターたたみなさい!】

今でもたまに忘れてしまいますが、意識的に畳んで使うようにしています。先輩は割れ窓理論は知らなかったでしょうが、しっかりと理由がある教育だったんだなと、今では理解しています。

細かいところですが、意識し続けることができれば徐々に環境がしっかりと整っていきます。そして良い仕事が出来る最高の現場づくりが出来るのではないかと私は思います。

この記事が未来のシェフパティシエや、スイーツを愛する全ての人のためになりますように♪

 

それでは!

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