【ケーキ】生産性大幅向上!写真ケーキの解説【プリント】

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今回のテーマは

【ケーキ】生産性大幅向上!写真ケーキの解説【プリント】

本当はこちらの紹介はしたくないです。何故かというと、導入コスト・運用コストに比べてリターンがかなり大きい投資【だったから】です。

残念ながら機材が最近高騰してしまったので、以前に比べるとコスパは悪くなってしまいました。

ですが生産性は間違いなく高いので、検討してもいいかもしれません。

スイーツ業はどうしても販売価格・単価が低い傾向にあります。高くても特注の場合、生産性と販売価格が合わないことがほとんどです。

そんな中でも【可食プリント】は設備投資さえしっかり行い、簡単なPC操作ができれば比較的生産性が良い商品になります。

今回は

  • 可食プリントとは
  • 印刷のコツ・ポイント
  • オススメのプリント方法

上記に沿って解説していきます。

可食プリントとは

可食プリントとは、【食べられる紙(エディブルペーパー)に可食インクで画像をプリントしたもの】になります。

現在何社か出ていますが、有名なところは

マスターマインド

ニューマインド

SO-KENの3社です。

個人店や専門店以外におススメはこちらのプリンタータイプです。基本はA4サイズまでしか使いません。

スクエアサイズの大型の場合は、ほとんど入らないので合体して対応するより高価なタイプを使うようにしましょう。

ユーロポート株式会社 / ■フードプリンター
加食インクでイラストや写真を食べ物に印刷するプリンターです。ケーキやクッキー、お煎餅にも印刷でき、カフェやホテルなどでは限定のお菓子へのプリント、洋菓子店では個人向けに誕生日や結婚式、イベントで使用する食べ物へのプリントに用いられています。

ちなみに紙といっても、コーンスターチやでんぷんで作られた食べることができるシートです。おいしいものではないですが、推奨されるチョコレートに乗せてしまえば、味は問題なく食べることができます。

水分に弱いため、そのままケーキに乗せると水分移行で滲んでしまいます。そのため裏面はホワイトチョコレート、表面はナパージュでコーティングするのがおすすめです。(水分をはじくようにする)

インクは通常の食用着色料で作られているので、味もないです。水性のため水分に弱く、少しの水でも滲んでしまうため適切なナパージュを塗ったり油のスプレーでコーティングしたりします。

昔から(私が修行中なので15年前)から可食プリントは存在しましたが、技術革新で以前よりもかなり簡単にできるようになっています。特にこちらのエディブルペーパー。かなり技術革新されていて、扱いやすく・湿気にくい(べたつきにくい)ちぎれにくい状態になっています。(昔しか知らない人は、以前よりもかなり使いやすくなっているので驚かれると思います)

ちなみに印刷コストは、A4サイズで約¥600~1,000程になります。更にチョコレート等載せたとしてもそこまで高くなりませんし、時間も慣れてくれば1枚当たり5分かからずに印刷できます。

ちなみに手書きで行った場合は早くても20~30分かかります。色付けや複雑な絵の場合を考えたらもっと時間かかりますね。

可食プリントは圧倒的に生産性がいいです

生産性に関してはこちらの記事をどうぞ。

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印刷のコツ・ポイント

ポイントですが以下3つあります。あくまで一例ですが、so-kenの格安プリンターPX-105(TPW-105ED)での弊社での5年間の使用経験からの回答です。(現在は終売しているので、中古品の購入か似た規格の商品を探してください)他社プリンターは推奨ソフトが違ったり専用プリンタードライバーの使用が必要な場合があります。

  • 綺麗な画像データ
  • Photoshopは使わない
  • 明るさとコントラストを使って絵のトーン(インク量)を減らす
  • サイズは、描画データを基準にするとわかりやすい

綺麗な画像データ

基本、今のスマホで撮った写真ならデータのサイズは問題ありません。ただ、画像加工アプリ等で縮小しているデータではサイズ不足になり、画像を引きのばした時に綺麗にプリントできなくなってしまうので注意です。

Photoshopは使わない

【絶対使って!】という場合を除いて、Photoshopはお勧めしません。というのも、使い方が複雑&そこまで細かく画像データを整備する必要がないからです。というか一般人には使いこなせません。そして、可食シートとPC技術が上がったので、あまり気にしなくてもきれいに印刷されます。

明るさとコントラストを使って絵のトーン(インク量)を減らす

可食プリンターは基本的に【インクジェットタイプ】がほとんどです。つまり【インクを上から吹き付けてプリントするタイプ】になります。そして可食シートはインクが普通の紙に比べて染み込みやすい・つまり発色が強いです。そのため、通常のプリンターよりも【インクの量が多いと滲みやすい・色が濃くなりやすい】となります。

ですからPCのプリンター画面では少し薄いかな?という塩梅にすると丁度よくなります。何度かやってみて、調整・自分で間隔をつかんでください。

サイズは、描画データを基準にするとわかりやすい

これは私が良くやる方法です。

例えば、4号のホールケーキに四角い可食を収まるように印刷したい場合。

12㎝の円内に入る四角形を計算・サイズを割り出してそれに合わせて印刷…してもいいですが、ちょっと面倒です。

そこでデータ内でやってしまうのが手っ取り早いです。

逆説的ですが12㎝の丸のデータを作成。その円の中に入るようにデータを作ってしまえばいいんです。これなら直感的にマウスとクリックでスムーズに作成出来ます。丸の場合も同様ですが画像データは基本四角いので、結局四角からの切り出しになります。あまりお勧めはできません。

オススメのプリント方法

オススメはExcelでのプリントが手っ取り速いです。

表計算ソフトで画像印刷ってなんか罰が当たりそうですが、サイズのトリミング・複製・調整が直感的に手っ取り早くできます。

前述した描画データの作成も簡単にできます。

ポイントは印刷するときの【余白】と【印刷品質】です。余白は「ゼロ」に(Excelはもともと画面いっぱいの印刷ができない仕様)印刷品質は「きれい」に変更してください。

どちらも印刷プレビュー画面とプリンタープロパティから設定できます。これをやるだけでかなり綺麗に印刷ができます。(弊社で200万の機械と4万の機械。導入してくらべましたがサイズがA4までならほとんど変わりません

後は慣れてくれば綺麗な印刷ができるようになってきます。印刷自体はとても簡単なので、ぜひ導入を検討してみてください。

まとめ

いかがでしょうか。

今回は 【ケーキ】生産性大幅向上!写真ケーキの解説【プリント】 として

  • 可食プリントとは
  • 印刷のコツ・ポイント
  • オススメのプリント方法

を紹介しました。

非常に高価な機材ですが、1台あると様々な要望に応えることができるのでお勧めです。労働生産性をあげるためにも、効率が良くなる機材の導入は積極的に行っていきましょう。

この記事が未来のシェフパティシエや、スイーツを愛する全ての人のためになりますように♪

 

それでは!

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