どうも!
某企業で、現役シェフパティシエとして働く【スイーツだいすき大男】です。
こちらのサイトは
- これからパティシエになりたい人
- パティシエなりたての新人さん
- スイーツに興味があるみなさん
そんな方々に少しでも役に立つ
有益な情報を伝えていけたらと考えています😆
今回のテーマは
【コスパのいい?】スイーツの原価率紹介!原価率の高い・低いスイーツとは?【ケーキ紹介】
今まで【スイーツの原価率】について解説を行ってきました。
ですが聞こえてきます。皆さんの心の声が…
【結局どのスイーツを買うとコスパがいいの?】
顧客目線では【コスパがいい】物を買いたいのは当然で、実際私も何かを買うときは【自分がなるべく得をする】買い物をしたいと考えています。
ただし、この【コスパがいい】というのはお金だけではありません。
- 準備のしやすさ
- 材料の手配のしやすさ
- 工数や道具類の問題
などなど色々あります。
そこで今回はプロのパティシエが紹介する【コスパがいい】スイーツの紹介を行います!
「それぞれ具体的な数値やわかりやすい例えで紹介していきます。これであなたも「スイーツ・コスパ・マスター」です!」
現役シェフパティシエが考える!コスパがいいスイーツTOP5!
それでは発表です!
一般の皆様というよりは【プロ目線】での紹介です。正直
コスパがいいから販売していると言えるかもしれません。ですから、あくまで
【自分でそこまで苦労せずにお菓子を作れる人目線】でのランキングです。
現役シェフパティシエが考える!コスパがいいスイーツTOP5!
- ショートケーキ
- シュークリーム
- フルーツタルト
- カヌレ
- ミルクレープ
かなり考えました!
あくまで私個人の意見が大いにあるので、少し偏ってるかもしれません😎
ですが私は、迷ったらこの中から選ぶ傾向があります。しっかりと自分なりの理由や判断基準も一緒に紹介していきますので、よろしくお願いします。
それでは解説を行います!
ショートケーキ
第1位はショートケーキです。
不動のケーキ人気第一位でもあります。
シンプルに私が好きということもありますが、日本人はショートケーキが大好きです。ということは、
日本人はショートケーキに対しては厳しい
という事になります。
妥協が許されないというか、例えると
安物のチョコケーキと安物のショートケーキ
→安物のショートケーキの方がガッカリしやすいという事になります。
【誤魔化しが効かない】ともいえるでしょう。ある程度の合格ラインは超える必要があります。
だから各専門店は、しっかりとシェフやお店のこだわりをふんだんに詰め込みます。
ショートケーキの材料は
ですが、パティシエでもそれぞれの材料準備が結構大変です。
【生クリーム】
今では一部スーパーに売っていますが、店で使うよりも全然高い…約1.5倍~2倍します!
【スポンジ生地】
正直既製品では物足りないです。だからといって自分の家で焼くにはさらに多くの材料・道具・時間が必要です。手間が倍増します。
【いちご】
まず通年売っているものではありません。お店では仕入れルートがあるので大丈夫ですが、自分で作るならスーパーか八百屋さんで買うしかありません。それかそこらへんで摘んできます。
スーパーや八百屋さんでは基本国産のいちごのみ販売です。そしてパック販売なので必要数量よりも多く買う必要がある=高くなるという事になります。
余ると勿体ないんですよね…
もちろん食べちゃいますが、余分にお金がかかる感じが大きく感じます。
またそこを妥協して【缶詰やほかのフルーツケーキでいいかな】とすると、実際食べる時になんかちょっとがっかりします😅
であればお店で買うショートケーキは本当にコスパがいいです!
私がショートケーキを食べたいときは絶対お店で買います^^
シュークリーム
第2位はシュークリームです。
大前提で、家のオーブンと店の業務用オーブンは性能が大きく違います。
ピザなんかも一緒ですが
- 石窯で焼いたピザ
- 普通のオーブンで焼いたピザ
どちらがおいしいか・美味しそうかは一目瞭然です。焼き物はオーブンの性能で大きく差が出ます。
自宅のオーブンは大抵電子レンジについているものですから、専用機ではないです。簡単なものや焼きっぱなしの焼き菓子であれば大丈夫ですが、少しデリケートなものは難しいです。
シューは生地を焼くためにオーブンの庫内管理が重要なので、少し敬遠します。
またチェーン店で【焼きたてのシュー】を出しているお店もあります。
店舗数も多く、焼きたてを食べる事ができ、かつ安いです!コスパ最強です…!
ついあの匂いを嗅ぐと、財布のひもが緩んでしまいます♪
フルーツタルト
第3位はフルーツタルトです
タルト自体を作るのはあまり大変ではないです。材料自体もそこまで入手困難なものはありません。ただし
お店にあるような、複数のフルーツが乗っているもの・つまり
複数のフルーツを少量ずつそろえるのが難しいです。
フルーツを少量ずつそろえるのは本当に大変です。種類が多いほど、フルーツタルトは華やかになります。
また、つや掛けの【ナパージュ】や【粉糖・飾り】など少量ずつ必要なものが多いです。お店であればそんな複数の材料を少しずつ準備するケーキはあまり難しいものではありません。
需要と供給の関係がしっかりしているのがフルーツタルトです。
沢山の種類が乗ったフルーツタルトは、甘いものが苦手な方でも美味しく食べることができる・まさに万能タイプのスイーツだと思います。
カヌレ
第4位はカヌレです。
ここ数年流行っています。正式名称はカヌレ・ド・ボルドーcannelé de Bordeaux
外はカリッザクッ中はしっとりもちっとバニラとラム酒の香りが特徴の焼き菓子です😎
カヌレは生地の仕込み自体は簡単で、基本焼きっぱなしなので作りやすさはあります。ただし
洋酒の使用・型が必要・時間が長い
【洋酒】
スイーツづくりでは、洋酒は本当に余っていきます。昔学生時代によくお菓子を作っているとき、大量の空いている洋酒がたくさんあまってしまいました。余った洋酒は使用機会が少なくて中々減っていかないです😂
の割にはカヌレには大量に入ります。単純に原価が高いです。
【型が必要】
カヌレはカヌレ型が必要です。パウンドケーキ型やマドレーヌ型があれば、チョコケーキやチーズケーキは作れますが、カヌレはシフォンケーキと同じように専用型が必要です。
さらにカヌレ型はほかにも使い道がないので、購入したあとの使いまわしが難しいという点もあります。
【時間が長い】
カヌレはグルテンを落ち着かせるために、生地を仕込んだ後寝かす必要があります。
また、焼成時間がすごく長いです。さらにカヌレの特性上・焼いている間油分がオーブン庫内に結構飛び散ります。後片づけの事を考えても仕込みに関して大変なイメージがあるので、お店で買うのはコスパがいいという事になります。
カヌレ型は高価なものが多いので、1~2回使ってお蔵入りではもったいないかなーと思います😁
ミルクレープ
第5位はミルクレープです
テイクアウト部門・出店では人気のクレープ。ケーキ屋で持ち帰りやすいのがミルクレープです。
材料の安さや作業の簡単さはありますが、ともかく【クレープを焼く】のがとても大変です。正しく言うと
ミルクレープを作る量のクレープを作るのが大変
となります。クレープ生地は最低限20枚ほど必要です。
ミル・クレープ(フランス語: Mille crêpes)は、ケーキの一種。何枚ものクレープを、間にクリームや果物を挟んで重ねたもの。名前は「千枚のクレープ」という意味のフランス語であり、「ミルク」と「クレープ」の合成語ではない。実際には、20枚前後のクレープを使うことが多い。
引用:ミル・クレープ – Wikipedia
20枚焼くのにかかる時間と、薄く上手に焼くテクニック。家でやるには時間がかなりかかりますので、万が一家でやるときには、時間をしっかりと取って作成に臨みます。
ちなみにおススメのガジェットもあります。それがクレープメーカーです。
これめちゃくちゃ便利で、業務用のクレープ機が数百万に比べて安価に手に入れることができます。
私もプライベート用で購入しています👍ホームパーティーでも大活躍です!
サイズが小さいのが難点ですが、クオリティーの高いクレープが簡単に焼けます。とてもおススメです!
まとめ
いかがでしょうか。
今回は コスパのいい?】スイーツの原価率紹介!原価率の高い・低いスイーツとは?【ケーキ紹介】 として
紹介を行いました。
もちろん【自分が食べたいものを好きに選んで買う】のが一番だと思います。ですが
【仕入れのやりやすさ】【工数】【道具】などを踏まえた
プロならではの目線でコスパがいいものをピックアップしました。
プロの考え方・目線の参考になればと思います👍
この記事が未来のシェフパティシエや、スイーツを愛する全ての人のためになりますように♪
それでは!
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