どうも!
某企業で、現役シェフパティシエとして働く【スイーツだいすき大男】です。
こちらのサイトは
- これからパティシエになりたい人
- パティシエなりたての新人さん
- スイーツに興味があるみなさん
そんな方々に少しでも役に立つ
有益な情報を伝えていけたらと考えています😆
今回のテーマは
【誕生日ケーキ】シェフパティシエが教えるメッセージプレートの書き方
以前書いた記事にも、メッセージスキルの重要性については説明したので、ご参考にどうぞ!
パティシエらしいスキルの一つ「メッセージ」
正しくは「パイピング」と言います。
(個人的に語感がスキじゃない…なんかもっさりしてるから…なのでメッセージと言います🤣)
現場に適したスピードで、きれいに書く事がポイントですが
ちょっとしたコツや、練習いらずな方法もあります。
そんなメッセージやチョコペンについて
- 市販のチョコペン、実はプロでも書きにくい
- コルネ袋は作れるようになっておく
- まずは道具と材料に慣れる
- 基本ポイントは「サイズ感と字のライン」
- デパ地下等でよくわれる転写
上記について解説していきたいと思います😙
市販のチョコペン、実はプロでも書きにくい
チョコペンと聞くと、皆さんこの形をイメージするかと思います。
よくファミレスなどで「お子様プレート」についてくる一般的な物で
スーパーで、手作りケーキの材料を買うときにもよく選ばれるタイプですね。
このチョコペン、手軽に使い切りで便利ですが
【プロでも書きにくいです】
そもそも書きやすさよりもお手軽さを重視しているので、
繊細な細い線を書く設計になっていないのです。
ちなみにプロ目線では、
上記のような速乾性ではなくソフトタイプがおすすめです。
書きやすく、温度管理も楽なものが多いです。
ただし固まらないので、転写等には不向きです。注意!
例えばこちらのチョコペンなど
ですから、
「このチョコペンで書いて!」
と、準備されて書くことがありますが、
私のポテンシャルでは自分の能力の1/10も出せない
ただ書いただけのメッセージ
になります。
(もちろん、気持ちはしっかり込めますが、反映されないという感じです…)
「コルネ袋ならもっといい感じに書けるのに…😭」
となっているのはここだけの話です😁
コルネ袋は作れるようになっておく
コルネ袋とは、OPPシートを主に使って作る、
使い捨ての超小さな絞り袋の簡易版です。
上記のチョコペンもコルネに移して使うだけで、作業性が大幅に上がります。
ネットで調べると、すぐ作り方が出てきますね。
コルネ袋作りはパティシエ必須スキルです!(スキルと言うほどではないですが、できないと困るものです)
メッセージもそうですが、
- グラスロイヤルを絞ったり
- アイシングに使ったり
- パウンドケーキの割れ目作成にショートニング絞るように作ったり
などと使い捨てできる、サイズに制限がないコルネ袋は汎用性が高いのでとても便利です。
私は「調理学校の製菓学科」卒だったので、コルネ袋は数えるほどしか作らなかったので
超下手くそでした
苦労した覚えがあります…😂
なぜ製菓学校ではなく調理学校を選択したのか?ちゃんと理由と戦略(というほど大げさなのではないですが)があります。
それについては後日記事を作成し解説します。
まずは道具と材料に慣れる
さて、メッセージ練習ですが、
【ひたすら書いてください】
こればかりは練習あるのみです。まずは慣れるところから始めます。
いままでアナログで文字を書く道具や方法といえば
- 鉛筆やボールペン
- 習字などの筆
ぐらいだと思いますが、
チョコペンは今までと違う全く新しい道具・書き方になります。
習字って初めてやったとき難しかったですよね?
あれは「筆を使って書く」ということに慣れていないから難しかったんです。
小〜中学校で、授業で何度も書くうちに、徐々に筆の使い方や止め・払いのコツ、墨を付ける量に慣れてきて、段々と上手になっていったと思います。
メッセージも同じです
まずは慣れていないコルネの使い方・チョコの特性や癖に慣れて、スタンダードな字を練習していく必要があります。
特に日本は
- ひらがな
- カタカナ
- 漢字
- 英語
といくつもの文字の種類があるので大変です。
最近ではイタリア語やハングルを書く機会も増えてきました。
特にハングルは字と認識しにくいので
ここで止まるとこの文字
ここをはみ出すとこの文字
のように意味が一気に変わってしまうので注意です!
ですからまずは
おたんじょうびおめでとう
Happy Birthday
など基本の字が書ける様になるまで練習します。
そして、しっかりと読める字が書けるようになってきたら
他の文章にもチャレンジしていく形になります。
上記以外でよくあるのが
Happy Anniversary
祝○○歳
Happy Valentine
お誕生日おめでとう
このあたりではないかと思います。
あとはひたすら経験を積んでいくだけですが、きれいに見えるかどうかはポイントがあります。
ポイントは「サイズ感と字のライン」
メッセージの基本として、
字の横のラインを揃える
それぞれの文字のスタイルを合わせる
こちらが重要になります。
画像テキストで解説すると、
- 2番目→文字のラインが揃っていないのでNG
- 3番目→これほんとよくあるパターンです!
【Ha Day】は直立のゴシック体なのに【ppy Birth】は傾いている
この【横のライン】と【文字フォントの傾き】を意識すると、きれいな字と認識されやすくなります。
そして巷にあふれるおしゃれな字体も
基本のルールを守った上で、崩したり、遊びをつけたりしています。
ですから基本ができていないと
「お誕生日おめでとうはきれいに書けるのに、他の文章になるときれいに書けない」
というなんちゃってメッセージの書ける人になってしまいます。
「大男先輩!見本にひらがなのメッセージ書いてください!」
「任せて!しっかり見本にしてね!」
こんなふうに答えたいですよね?
メッセージは基本中の基本です。
応用の必要な特注ケーキ等ならばまだいいですが、基本のスキルはしっかりと身に付けておきましょう!
何事も基本が大事ということです!👍
デパ地下等でよく使われる転写
ちなみに、練習いらずで確実に読めるメッセージが書けるツールもあります。
よくデパ地下のような【パティシエがいない環境】で使うことが多い便利なセットです。
こちらは
【食べられる転写シートを使って、文字をチョコに転写する】という方法です
ボールペンのように尖ったものを使って、上から書くと誰でも簡単に素早くできる優れものです!
素人の方や、出先で書いて貰う場合にはとても有効です!
お客様が好きなメッセージを書くことができたり、
なんとなくお願いすることが恥ずかしいメッセージも自分でかけるならとてもいいですよね😄
もちろん、このようなツールを使ってもいいですが、パティシエに書いてもらうメッセージは特別感があります
お客様の喜びが何倍にもアップしますので、
たかがメッセージ
と思わずにしっかり練習して、
「わーすごい!」といってもらえるようなメッセージが書けるようになりましょう😌
まとめ
いかがでしょうか?
今回は
【誕生日ケーキ】シェフパティシエが教えるメッセージプレートの書き方
として、
字を書くときのポイントや、注意点。道具についてのレクチャーを行いました。
もちろんメインはケーキですが、
「メッセージはケーキに命を吹き込みます」
メッセージがあることにより、他と同じケーキから「オンリーワン」の特別なケーキになるんですね。
味には関係ないけれど、商品価値を何倍にも高めるメッセージ
しっかりと練習してスキルアップに努めましょう👍
この記事が未来のシェフパティシエや、スイーツを愛する全ての人のためになりますように♪
それでは!
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